造園会社の見積書「一式」表記に注意すべき理由
造園工事の見積書を見たとき、多くの項目が「植栽工事 一式」「外構工事 一式」とまとめられていて、内訳がよく分からないまま金額だけが並んでいる——法人の発注担当者からよく聞く悩みです。
なぜ「一式」表記が多いのか
造園工事は現場ごとに条件が大きく異なるため、細かく積算しても実際の施工で数量が変わることが珍しくありません。そのため一定の「一式」表記自体は業界としてめずらしいものではなく、それだけで悪質と判断するのは早計です。
問題は、一式表記の中に何が含まれ、何が含まれていないかが曖昧なまま契約が進んでしまうケースです。
注意すべき3つのパターン
1. 追加費用の発生条件が書かれていない 「土壌改良が必要な場合は別途」といった記載がなく、着工後に想定外の追加請求が発生するケースがあります。事前に「一式に含まれる作業範囲」を書面で確認しておくことが重要です。
2. 樹木・石材の規格が明記されていない 「高木 一式」とだけ書かれ、樹種・樹高・本数が見積書に記載されていないと、施工後に想定より小さな木が植えられていた、というトラブルにつながります。
3. 数量の記載がない 「敷石工事 一式」ではなく、平米数や個数が明記されているかを確認しましょう。数量が書かれていれば、他の見積もりとの比較検討もしやすくなります。
発注担当者ができる対策
見積書を受け取った段階で、「一式」の中身について質問し、内訳の提示を求めることです。誠実な業者であれば、詳細な内訳を出すことに抵抗はないはずです。逆に、内訳の提示を渋る、あるいは曖昧な回答しかできない場合は、契約前に慎重な確認が必要です。
見積もりの読み方そのものに不安がある場合は、第三者の目利きに一度見てもらうという選択肢もあります。庭園工事は一生に何度もない発注であることが多く、判断基準を自分だけで持つのは簡単ではありません。
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